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「女はバカ、男はもっとバカ」 (藤田紘一郎 2015 三五館)を読む [本]



著者は1939生まれ。東京医科歯科大名誉教授で免疫や感染学の大家という。たしか会社のOB会の講師として招聘されていたので名前を知ったが、この時欠席して講演は聴きそびれた。お名前は「八紘一宇」からであろう。紀元二千六百年が1940年。

本のサブタイトルに「我ら人類、絶滅の途上にて」とある。これは異常気象や制御不能の事故原子炉、縮減出来ぬ核兵器、何より戦争をはじめとする愚かな人間のふるまいを見れば、実感することである。
生物の歴史は絶滅の繰り返しだという。恐竜、ドードー、アメリカ旅行バトや最近の絶滅危惧種の増加を知れば、これも頷けること。絶滅回避のキーワードはバカとおっしゃる。女はバカだが、オトコはもっとバカということは、男のバカさ加減が人類の滅亡を回避できるというのだろうか。どうも肝腎のこの辺になると論旨がよく分からない。当方に生物学、病理学の素養がないからであろう。
本旨とどう関わるのか不明ながら、「駆け引きはメスが上手 オスに勝ち目なし」とかいうあたりは共感を覚える。
もとより男は女が創り出したものであり、急ごしらえだから、あちこちに無理があるとされる。人間も女の方が優れていることは間違いない。この意味で言えば、本の表題は正しい。
人類は一夫一婦制 を選択することで非生産的なオス同士の争いから解放され進化してきたが、これも制度疲労が進んできているという。もっと自由な、そして多様な生き方が、絶滅回避のために必要と言われる。自由で多様な生き方とは何か。LGBTや不倫ではないと思うのだが、良く理解できない。

以下も本旨とどう関連するのか分からないが、いくつか個別には納得感がある。
ハイヒールの女性がなぜセクシーか。ロードシス体位といって尻を後ろに突き出し下部脊椎を弓なりにそらすことになる姿勢は、哺乳動物のメスがオスを誘う姿勢だそう。

男性が女性を理解出来ないわけは、男性ホルモン(テストステロン)はほぼ一定量を保ち分泌されるが、女性は女性ホルモンのエストロゲン、 卵胞(ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量によって心身の状態が変わる のだという。女心と秋の空の原因は、これらの分泌時期と量が不安定だから。自分も男の心理は他人であってもそう違わないと思うから理解できることが多いが、女性のそれは皆目分からないことばかりだ。
「男にとってはそれが謎めいて魅力的なことであり、しゃむにに追っかけるから種の保存に適っている」とは書いては無い。

生命の本質は子孫(遺伝子)を残すこと 。これは良く理解できる。
が、「この本質を追求するための手段として、芸術は理にかなった一つの表現方法となっている、生産的活力の高い者は創造的な能力も高い、よって芸術家はモテる」という論理は、実態はそうかも知れぬが、 あまりロジカルではないような気がする。
自分がそうでないから、よく分かるというものだが、男がモテるのはハンサムな顔とお金である。それが女性の脳の回路にどう作用するのか説明してほしいものだ。

もう20年近くも前にもなるが、一時期竹内久美子女史の著書を面白がって読んだことがある。竹内 久美子 (1956 - )はエッセイスト、京大日高敏隆教室で学んだ動物行動学研究家。
「浮気人類進化論」(1988)1998文春文庫がなぜか本棚にあったので再読した。中味はすっかり忘れている。もとより藤田氏の著書と関連はあるとは思わなかったが、何となく共通点がありはしないかとふと思ったのである。やはり基本的には共通点はなかったようだ。
こちらは全体に歯切れが良いのが特徴。学者としてどうかと思うかというほど、ユニークな説を断じて憚らないからであろう。
実際に生物学者の伊藤嘉昭(1930-2015)らは、女史の一連の著作は理論の濫用だとして批判 したという。「トンデモ本」ともいうらしいが、初めて聞く。やや不寛容過ぎるという気もするが、そうだと言い切るほどの見識も持ちあわせない。

学者や医者の啓蒙書は、読んで面白いものが多い。多田富雄、棚橋桂子、福岡伸一、日高敏隆、中井久夫、養老孟司などなど。蒙度?の高い自分などは、読んでいて啓かれっぱなし。驚愕し学ぶことばかりで、理論の濫用かなどとは夢にも考えず感心しつつ愉しんできた。

image-20161030163356.png


絵は最近習い始めた不透明水彩(ガッシュ)。
「帽子を持つ婦人像 」F6 ストラスモア
本文とは関係ない。
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男女の科学ニュース

最近の女がグズグズしている理由!!
「女ってここぞという時弱い!」って思うことは誰でもありますよね。
実は、最新の脳科学的には男性の方が女性よりも頭がいいんです!
イギリスの学者によると、性淘汰すはわち競争者の男性どうしの競争を通して、男性は観察力、理性、発明の才、想像力、活力、忍耐力、勇気など高度な心的能力や大きくて強靭な肉体を獲得して、究極的に見て女性よりも優れた存在になったんだとか!
この傾向は99%以上の哺乳類に見られて、女性が劣っていることは生物学的に明らかになっているそうな。「哺乳類はメスが妊娠・出産するためのリスク・コスト、時間が膨大なため、競争者となるオスに大きな淘汰圧がかかる」との分析。
脳のニューロン数は、人間よりもゾウの方が3倍多いんだけど、思考など知的能力を司る大脳新皮質は人間の方が3倍多いらしい。より高等な生き物の方が多いのだ!
そしてこの大脳新皮質のニューロン数は男性が230億個もあって女性は190億個しかないんだって!
思考を司る部分が男性の80%くらいしか発達していないなんて...
女性にとってはトホホな結果に終わってしまいました......
そうなんじゃないかとは思ってたけど、、、
第一線で働く一流は男性ばかりですもんね!
世の女性たちには挫けずガンバってほしいですね!
by 男女の科学ニュース (2018-07-03 12:40) 

↑

女性の脳はその分シワが多いので、皮質の表面積は大きくなります。
IQの研究でも、一般的知能についての男女の差はほとんどないか、全くないかという結果が示されています。
世界の70%の国において、女性は国語・数学・科学の成績が優れていると報告されています。
そのほか、多くの国において男性と女性のテスト結果に差はありませんが、アイスランドでは女性の方が成績がいいとのこと。これは生物学的な理由ではなく、文化的・環境的な原因が大きいと見られています。
by ↑ (2018-07-05 20:01) 

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