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ポンピドゥー・センター傑作展 [絵]

息子が誕生日祝いと言って、ポンピドゥー・センター傑作展の切符を買ってくれたが、暑さと体調不良で上野まで出かける元気がなく先延ばしにしていた。
会期が9月の22日までというので、慌ててフィットネスをさぼり秋雨の降るなか、上野の東京都立美術館まで出かけた。病院以外では久しぶりの外出。

秋雨というのは梅雨より雨量も多い、と天気予報士がテレビで言っていたが、このところ台風も連続して来たりして雨がよく降る。大雨による災害が多い。
季節の変わり目に降る長雨には、梅雨のほか秋から冬にかけて降る「さざんか雨」というのもあると予報士が言っていた。また、冬から春に変わる時には「菜種梅雨」が降る。こちらは歳時記にもあるので知っている。春の季語。

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さて、今回の企画展は、所蔵作品から1906年から1977年までの1年ごとに1つの作品を選出し、フランス近現代美術の変遷を紐解いていく「傑作展」という。
ポンピドゥー・センター (ジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センター)は、仏第五共和政の第2代大統領で、現代芸術の擁護者でもありこの施設を発案したジョルジュ・ポンピドゥー(1911-74)にちなんでいる。様々な形態の同時代の芸術(現代美術や現代音楽、ダンス、映画など)のための拠点をパリ中心部に設けようとの意図から計画され1977年開設された。比較的新しい綜合文化施設、芸術の拠点である。残念ながら行ったことがない。

企画展の狙いは、西洋近代史や絵の知識のある人には良いのであろうが、自分のような不勉強な者にとってはその良さがもう一つ分からなかった。年一枚展示というのもそうだし、1945年の絵をわざと?展示していないのも、現代絵画を円形の部屋にまとめているのも。
もちろん観る側に責があり、企画者に何の咎めはないことだ。

それでもさすが傑作展というだけあって、写真や彫刻などはからきし分からないが、デュフィ、ボナール、ビュッフェなどなど、絵画はなるほど見ごたえがある。
マティスの「Large Red Interior 大きな赤い室内」 (1948 油彩 Henri Matisse )が見られたのは、嬉しい。ピカソの「The Muse ミューズ 」(1935)と比べてオイルが薄いのがよく分かった。マティスの室内ものの最後の作品という。1941年大病をして、奇跡的に回復しグワッシュ切り紙を盛んに制作していた時期の油彩。

あと印象に残ったのはヴァシリイ・カンディンスキー (Vassily Kandinsky) の「Thirty 30 」(1937 油彩)。カンディンスキーの抽象画は、油彩であれ水彩であれ色彩も豊かで形も奔放なものが多いが、これは白、黒のもので30の格子の中に微生物のようなものがきちんとおさまっている。

参考記事:カンディンスキーの水彩画・抽象水彩画1
http://toshiro5.blog.so-net.ne.jp/2013-06-06

傑作展では、水彩など油彩以外の絵画は見られないだろうと予想して行った。が、1枚だけ魅力的な絵があった。
ジャン・プーニー(Jean Pougny) の 「The Red Violin 赤いバイオリン」( 1919 デトランプ 紙)である。
ジャン・プーニー(1894~1957)は、シャガール、カンディンスキーと同じロシア人の画家だそうだが、恥ずかしながら初めて知った。
なお、デトランプとは、岩絵具をポリビニール溶液に混ぜたもので、比較的早く乾く性質を持っていて壁塗りや舞台美術によく用いられとか。西洋テンペラと呼ばれる。一見すると不透明水彩(グワッシュ)のよう。

正午過ぎ 、帰りに山手線の大塚あたりまで来ると、「世界堂寄りますか?パスタ作りました、よかったら」と家人から携帯にメール。帰り元気だったら寄って来るかもと、言って出たが疲れてしまうだろうとすっかりヨまれている。
それにしても、この頃外食に魅力を感じなくなってきている。必ずしも良いことではない。
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dezire

こんにちは。
私もポンピドゥー・センター傑作展を見てきましたので、作品のご説明、ご感想を読ませていただき、20世紀アートの各々が個性的な作品の面白さを改めて体験させていだきました。今回は20世紀美術を制作年代順に配列されていて、作品はそれぞれ個性的で、そのうえ傑作ぞろいで、アートの様々な表現を楽しめました。120世紀美術を、○○派という画家のグループが定着して発展を溶けていったわけではなく、フォービズム、キュビズム、抽象芸術などいろいろな表現が挑戦され模索され、美術界は百花繚乱で混とんとしていた中で、たくさんの芸術家が様々な表現で自らの美意識を主張し合うっているのを肌で感じ、私も元気をもらいました。

今回ポンピドゥー・センター傑作展を見て、個々の作品の魅力を整理するとともに、20世紀美術の多様な表現の意味とその芸術の本質について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。




by dezire (2016-09-22 13:46) 

wakizaka

コメントとdesiresさんのすばらしいブログを紹介して頂きありがとうございました。拝読して制作年代順の展示について教えて貰いました。レベルの高いブログで感心いたしました。また、訪問して勉強したいと思いますのでよろしくお願い致します。


by wakizaka (2016-09-23 18:57) 

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